オゾミスとは?おすすめオゾミス小説をたっぷり紹介 イヤミスとどう違う?

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齋藤工さん監督、窪田正孝さん主演のホラー映画『スイート・マイホーム』めちゃくちゃ怖くて話題となっていますね。
映画の原作は神津凛子さんのデビュー作品である小説『スイート・マイホーム』。この作品が“オゾミス”という新しいジャンル名が誕生したきっかけになったと言われています。
オゾミスってどんな意味?イヤミスとの違いは?おすすめオゾミス小説もたっぷり紹介します!

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オゾミスとは?イヤミスとどう違うの?

オゾミスとは“おぞましいミステリー”の略語で、読了後「読むんじゃなかった…」と後悔さえしてしまう、世にもおぞましいミステリー小説のジャンルのことです。

湊かなえさんや真理幸子さんなどが得意の、後味の悪いミステリー“イヤミス”と呼ばれ、イヤミス大賞という賞もあるぐらい広く認知されています。

“オゾミス”はその“イヤミス”はを超えた恐怖と闇を描くジャンルです。

“イヤミス”がヒトコワ的なら“オゾミス”は心臓をえぐられるような禍々しい恐怖を感じ、心や脳の奥深くに長くダメージを残すようなジャンルと言えるでしょう。

個人的な感覚ですが、オゾミスは心よりも脳に

ダメージがあるように感じる^^;

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オゾミス誕生はここから!神津凛子さんのその作品

映画『スイート・マイホーム』で一気に注目を集めた神津凛子さんのオゾミス作品を紹介します!

スイート・マイホーム

長野に住むスポーツジムのインストラクターの清沢賢二が、妻と可愛い娘3人で、一台のエアコンで家中を暖められるという「まほうの家」に引っ越してきますが、奇妙な現象が起こり始め…。

2018年に第13回小説現代長編新人賞を受賞し映画化もされ、オゾミスというワードが広く知られるきっかけとなった作品です。かなり残酷で衝撃的な内容なので読む前に覚悟が必要な作品です。

スイート・マイホームの感想

さすがオゾミス…おぞましさ、不快感がすごかったです。
幽霊もの?ヒトコワもの?一体何なんだと思いページをめくる手が止まらなかった。
怪しい登場人物が次々と出てきて最後の最後まで怖い。
ただ怖いだけじゃなくて登場人物の過去が判明していく描写などストーリー展開も面白い。

ママ


2020年講談社より出版された神津凛子さんの『ママ』。

42歳のシングルマザーの後藤成美は一人娘のひかりと慎ましく静かな生活を送っていましたがある日突然、見ず知らずの男に拉致され密室に手足を縛られ身動きの取れない状態で監禁されます。絶えず恐怖と苦痛が押し寄せる中、「一体誰が何の目的でこんなことを?」と犯人の正体や動機を必死で探ろうとします。たどり着いた真相は想像を超えた衝撃的なものでした…。

この『ママ』も“イヤミス”や“オゾミス”というカテゴリーになり、読んだ後に憂鬱な気分なること約束してくれる作品です。

ママの感想

犯人の動機を知りたくて最後まで読んだけど、え!?って感じのオチ。
気になって一気読みしたけどグロい場面もあり、イヤーな感じの話だった。
作り話なんだけど、登場人物たちの今後を思うと胸が苦しくなるような話だった。

サイレント黙認


2021年講談社より発売した『サイレント黙認』

血のつながらない姉にほのかな恋心を寄せる弟。
姉に新しい彼氏が出来たが、姉が急に人が変わった事が気になり、本当に信用できる人物なのかと調べ始めた事により幕を開ける戦慄のサイコホラー。

サイレント黙認の感想

読み始めてから引き込まれて全く飽きずに一気読みしてしまいました。
犯人誰だろう?てドキドキしてたらクライマックスの意外な展開にビックリした。
神津凛子さんの作品、今回もゾワゾワしました。
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その他おすすめオゾミス小説

岩下志麻子『ぼっけえ、きょうてえ』


“元祖オゾミス”というべきはこの岩井志麻子さんの『ぼっけえ、きょうてえ』ではないでしょうか。
タイトルの『ぼっけえ、きょうてえ』は岡山弁で“とても怖い”の意味。

岡山の遊郭で醜い女郎が語り出した生い立ちは血と汚辱にまみれた地獄道でした。
胸糞すぎて辛くなりますが、ページをめくる手を止められない作品です。

桐野夏生『グロテスク』

同じ女子高に通う3人の女性の物語。回想録や手記で悪意、欺瞞、嫉妬に満ち満ちた彼女たちの人生を綴ります。実際起きた事件をモチーフにしているのがゾッとするポイント

桐野夏生さんは『OUT』や『東京島』など、他の作品でも、実在の事件を作品のエッセンスにしますが、人間の逃げ場のなくなった精神状態をリアルに体験してしまうようで、読後は気持ちがずっしりと重くなります。

夢野久作『瓶詰の地獄』


野久作さんのホラーミステリー小説。

流れ着いた3通の瓶詰の手紙にまつわる衝撃の物語です。手紙の内容は、嵐で乗船していた船が難破し、無人島に漂着した男女の恐ろしい体験が書かれているのですが、この物語は読む人により様々に解釈する余地があり、今もネットで考察が繰り返されています。

夢野久作さんの作品は“読んだら頭が…”などと都市伝説にもなっている『ドグラ・マグラ』など、人間の心や脳の深い深い部分の闇や罪を描いています。

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まとめ

オゾミスは神津凛子さんの『スイート・マイホーム』から使われるようになった新しいジャンルで、イヤミスの更に上をいく恐怖と衝撃を体験できる物語です。

神津凛子さんは『スイート・マイホーム』の他に『ママ』『サイレント黙認』を発表していますが、どちらもオゾミスといえるでしょう。
今後の作品もとっても楽しみです。

オゾミスいう言葉が誕生する以前ももちろんオゾミス作品はあります!夢野久作さんや岩下志麻子さんの作品はまさしくオゾミスでしょう~。

今回紹介した作品はどれも暗くて衝撃的な内容となっていますので、気持ちが落ち込んでいる時などの読むのは注意してくださいね。あくまでもエンタメ作品として楽しみましょう。

イヤミスもオゾミスもハマったらなかなか抜け出せませんが

ほどほどに楽しみましょうね~^^

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