クリスマス 日本はクリスチャンでもないのになぜ祝うの?歴史は?

冬のイベント
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毎年12月25日のクリスマスが近づくと、街はイルミネーションやきれいなディスプレイで華やぎ、プレゼントやごちそう…大人も子どももワクワクその日を楽しみにします。

…でも、クリスマスって、たしかクリスチャンがイエス・キリストの誕生日を祝う宗教行事のはず…。

日本では昔からキリスト教に関係なく、誰もが楽しむ冬の恒例行事としてクリスマスが定着していますよね。いったいどうしてなんでしょう?

 

 

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クリスマス 日本はクリスチャンでもないのにお祝いするのはなぜ?

クリスマスは、イエスキリストの生まれた日をお祝いするキリスト教の“誕生祭”という宗教行事。本来は教会で行われるクリスマス礼拝に参加したり、家族や大切な人と食事をしたりしてキリストの誕生日を祝います。

 

でも、日本ではクリスチャンでない人もクリスマスツリーを飾り、ケーキやチキンを食べ、プレゼント交換をし、大人も子供も1年に一度のイベントとしてクリスマスを楽しみます。

 

また、日本人が行う人生の節目の行事や季節のイベントを見てみると…赤ちゃんのお宮参りやお正月の初詣、受験などの目標達成祈願は神社へ、お葬式やお墓参りはお寺で、結婚式は教会で…と、このような感じで、神道・仏教・キリスト教…人生の節目でいろいろな宗教を取り入れているのが分かります。

 

そんな日本人を“節操がない”“おかしい”と言う海外の人の声も聞こえてくることもあり、「おっしゃる通り」と思う反面、いろいろな宗教の良いところを上手く取り入れる柔軟さを持っているとも言えるのでは?と前向きに考える意見もあり、私も日本人らしいかなと思います^^

 

でも、なぜ日本で現在のようなクリスマスの形になったのか?クリスチャンではない人もクリスマスを楽しむようになったのか?は日本にクリスマスがどうように伝わり広まっていったのか知れば「なるほど!」っと納得できると思いますよ!

 

 

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クリスマス 日本での歴史は?どうやって広まったの?

日本で記録に残っている最初のクリスマスは1552年、周防国山口(現在の山口県山口市)でイエズス会の宣教師・コスメ・デ・トーレスらが行った降誕祭のミサとされています。今から500年近く前の事ですね。ちなみにコスメ・デ・トーレスさんは社会の教科書でもお馴染みのフランシスコ・ザビエルさんと一緒に日本に来た宣教師の1人です。

 

当時のクリスマスの様子は、一晩中旧約聖書を読んだり神父が説教を行ったりしてイエス・キリストの誕生のお祝いをした純粋な宗教行事でした。旧約聖書の物語を劇にして上演するようになると、キリスト教信者でない人も降誕祭に参加するようになり、2,000人もの人が集まったこともあるとか!異文化に対する人々の興味・憧れの強さが伝わってきます。

 

しかし1612年から1873年までの約260年間、徳川幕府によってキリスト教は禁止されます。でも、この期間キリシタン達はこっそりクリスマスを行っていました。また、長崎の出島ではオランダ人が“オランダの冬のお祭り”という建前でクリスマスを祝っていました。鎖国時代もクリスマスの灯は消えませんでした。

 

そしていよいよ明治時代にクリスマスは日本の一般家庭に広まっていくことになります。長い鎖国時代が終わり西洋の文化・習慣・思想が一気に押し寄せてきた明治時代。洋服・洋食・街燈・自動車…など続々と海を渡ってくる魅力的な西洋文化、クリスマスもクリスチャンの宗教行事としてではなく“ハイカラな西洋文化”の一つとして受け止めていたのではないでしょうか?

 

銀座の高級輸入食糧品スーパーのクリスマスイルミネーションやクリスマスセール、洋菓子メーカー不二家の販売した、その後日本のクリスマスケーキのスタンダードとなるいちごショートのクリスマスケーキ、コカ・コーラの赤い衣装を着たサンタクロース…企業にとってもクリスマスはビジネスになる魅力的なイベントで商品開発やキャンペーンに力を入れ、日本のクリスマスの定番というべきアイテムが出揃っていきました。

 

 

まとめ
昔々の日本人が自然に育み生まれた神道、7世紀に中国から伝わった仏教…複数の宗教の行事を長きにわたって生活に取り入れていた日本人の柔軟性や寛容性…。異文化への強い憧れや興味。クリスマスをビジネスチャンスと捉えた企業の思惑…。いろいろな要素がタイミング良く重なり、日本でクリスマスがクリスチャンであるかないか関係なく国民的な行事となったのですね。

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