クリスマスを日本人は恋人と過ごすのはなぜ?いつからそうなったの?

冬のイベント
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吐く息が白くなり、街がキラキラしたイルミネーションで彩られ、クリスマスプレゼントのディスプレイや、クリスマスケーキの広告を目にするようになると、「今年もこの季節が来たか…」という気持ちになりますね。
…ただしこの気持ち、一緒に過ごす相手がいる場合といない場合のテンションにかなりの温度差があるはず!
そう、日本ではクリスマスは恋人とデートを楽しむ日!一緒に過ごす相手がいないと、“クリぼっち(ひとりぼっちのクリスマス”状態となり周りから気の毒がられる事に?
いつから日本ではクリスマスは恋人と過ごす日になったのでしょう?

 

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クリスマス 日本での起源は?

まず、クリスマスが日本に伝わった歴史を簡単に見てみましょう。

そもそも、クリスマスはイエス・キリストの誕生をお祝いするキリスト教の宗教行事です。キリスト教を日本に使えたのは、教科書でもお馴染みのフランシスコザビエルさん。このザビエルさんの意思を受け継いだ後任の宣教師の方が、山口県で初めてクリスマスのを祝ったとされています。この時はもちろん純粋なキリスト教の宗教行事でした。

鎖国中はキリスト教を禁じされていましたが、明治時代になると、異文化が日本にドドドっと押し寄せてきて、その中になんとも魅力的な、イベントとしてのクリスマスもあったのです。

 

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クリスマスに恋人と過ごすようになったのはいつから?

昭和時代、高度経済成長で日本の人々の生活は豊かになりました。いちごショートのクリスマスケーキやチキンなど、日本独特のクリスマススタイルも確立し、お盆やお正月同様、国民の年中行事としてクリスマスは日本に定着しました。

この頃のクリスマスは、一家の大黒柱であるお父さんが仕事帰りに買ってきたクリスマスケーキを皆で一緒に食べる…そんな風景が定番の家族で過ごす日でした。

家族と過ごす日がいつの間にか、恋人と過ごす日になったのでしょう…?それは、家族の中の子どもたちが年頃になった時代の事です。

 

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クリスマス 恋人と過ごすようになったのはなぜ?日本だけ?

子供の頃、家族でクリスマスを過ごした子どもたちが年頃になった時、世の中はバブル真っ盛りでした。

若者に影響力の大きかった人気雑誌アンアンポパイなどが、次々と“クリスマスは恋人と過ごそう”的な特集を組みました。

松任谷由実の『恋人がサンタクロース』や山下達郎の『クリスマス・イブ』イギリスの人気デュオ、ワム!の『ラストクリスマス』など…恋人のためのクリスマスソングも続々と発表され、バックミュージックとなって気分を盛り上げます♪

これだけのビッグウェーブに逆らうことのできた若者が、当時の日本にいったい何人いたでしょうか?バブル時代に生息していたという生き物、アッシー君・メッシー君・ミツグ君たちも巻き込まれ経済が活性化されたという構図が見えてきます。

バブルの若者の高揚感、クリスマスをビジネスツールとして見た大人の思惑…いろいろなタイミングが重なって、海外から見るとちょっと首を傾げたくなるような“クリスマスは恋人と!”文化が確立しました。

一部では、『クリスマスは恋人と過ごさなければいけない』という強迫観念を若者に植え付けた“クリスマスファシズムだ”という考えもあり、この時代に起こっていたことは危うさも持ち合わせていた側面があります。

 

 

まとめ
日本では、キリスト教の教えとは全く関係なくメディアや企業が“クリスマスは恋人と!”文化を広げ人々もそれを受け入れてきた経緯が見えてきました。
そういえば、クリスマスだけでなくバレンタインデーも日本独自の解釈で毎年“日本型バレンタインデー”が繰り広げられていますね。でも、クリスマスもそもそもは異教徒の冬至のお祭りでしたから…『この世に変化しないものはない』精神で、その時その時の流れを楽しむのもありかなと思います。ただ、どんな時代でも自分を見失わない事は大切ですね。

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